행복한일상 幸せな日常

毎日忙しいなかで見つけるとっておきなものたち

オークの樹の下の作家さん【희란극연가 】喜乱国愛歌 読後感想

オークの樹の下の作家キム·スジさんの作品。RIDIで原作を読みました2巻+外伝。ずっと読みたかった【喜乱国愛歌】ずっと哀歌と思ってたけど愛歌でしたね勝手に悲しい哀歌の方を想像してました。思ったより難しい言葉が多く時々辞書も使いましたが読み終わりました。

主人公ソル(騒涙)は天人が間違えて人間に生まれてしまい人間の世界では生きづらい存在。城に幽閉され神力を持つがゆえ妖怪の声におびえながら生きてきた。幽霊姫。男の主人公のチャヒョン(紫眩)は妖怪も近づけないほどの太陽のような気を持つ武士。王の娘と結婚するために長い戦争に勝ち敵将の首を持ってきたが王に娘の代わりに幽霊姫と結婚するように命じられる。もう一人男の主人公ヤト(夜土)ヤトは妖怪の中でも一番醜い姿で食べることしかできなかったがある日外の世界に目を向け人間の愛について知りたくなる・・・。どうして人間は愛するのか?自分は妖怪なので愛を知らない・・・。

ridibooks.com

manga.line.me

 

オークの樹の下と全然違うテイストながら基本はやっぱり同じ作家さんだなと思いました。まず女の子がか弱くソルは目が見えない(妖怪に取られた)、男は武力が強くて戦争に行ってから結婚するところから始まる・・・。この主人公のチャヒョンは自分が望んだ結婚ではなくいつまでもソルに冷たく当たり自分の気持ちに素直になれないし気づかないまま。妖怪のヤトはチャヒョンとは違い愛を知らないはずの妖怪なのにソルを愛してしまうが・・・自分が愛していること、さらに行動しているのにそれが愛だとは分からず、どうしても愛を知るために人間になりたいと思いつづける。そして人間の欲深さとか愚かさ・・・ソル姫の血や肉が人のけがや病気を治す効果がありチャヒョンはその力で権力を得ようとします。いつの間にか使用人たちまでこっそり肉をそぎ取り体中ぼろぼろになるソル・・・。妖怪が人間よりましかもしれないと思えるようなそんな話。ヤトは殺人鬼のように人を殺しまくりますがそれも1000個の心臓を食べて人間になるため・・・幽閉されていたソルに木の実を届けたり、唯一のおもちゃであるボールを取ってあげたり(幽閉されているのでボールが外に出たら誰も取ってもくれなかった)誰にも相手にされないソルにとって唯一優しく接してくれる相手は妖怪のヤトだけだったのです。物語の前半はただの妖怪殺人鬼だったのが後半ではヤトの愛情がたくさん見えてきます。(まるで妖怪バージョンのリフタンのよう)外伝ではヤトはソルを食べたい気持ち(妖怪の本性)を抑えながらもソルのことだけを考えて生きています。初めはチャヒョンのためにヤトを選択したのかも知れませんがヤトの愛情にソルも嬉しくて涙します。反対に消えてしまったソルをチャヒョンは忘れられず...。

 

この物語を読んで自分が好きな相手(容姿も良い)がいいか自分のことを好きでいてくれる人(容姿悪い)がいいか?二択だとどっちかな?と考えましたが...ずっといっしょにいるなら(結婚?)後者かな~?と思いました。正直涙までは出ませんでしたが後半と外伝は読んでると止まらなくなりました。最後は感動のラストシーンも。漫画のほうも読んでみたくなりました!