행복한일상 幸せな日常

毎日忙しいなかで見つけるとっておきなものたち

【우리 집에는 쥐가 있다】うちにはネズミがいる 読後感想

キム・スジさん現代小説”うちにはネズミがいる”読み終わりました。全二巻。ファンタジー要素は一つもなく現代ものなのですがやっぱりキム・スジさんよかったです。心の動きが主な小説、特別な事件とかは何もないけど日常で過ごす中での心のすれ違いや自分の内面を見つめながら過ぎていく二人のラブストーリ。19禁です。

ridibooks.com

 

女主人公はソ・ヒョンス31歳。狭いアパートで家にこもりがち在宅アルバイトで何とかやりくりしている。男主人公はミン・ジヒョ25歳。私生児でハーフ(書いてみて気づいたがリフタンと同じだった・・・)その日その日を女性に世話になることでなんとか暮らしている。そんな二人がまれにみる豪雪の日ヒョンスのアパートの前で傷だらけでうずくまって凍えているジヒョを家に連れて帰るところから始まる。

 

차디찬 겨울,
눈 쌓인 아스팔트 위에 여린 생물 하나가 웅크리고 있었다.
바스러질 듯한 외로움과 메마른 상처를 가득 안고
그렇게, 스스로를 버린 채 위태로운 모습으로.

寒く寒い冬、

雪が積もったアスファルトの上にか弱い生物一つがうずくまっていた。砕けそうな寂しさと干からびた傷をいっぱい抱いてそうやって、自分を捨てたままの危うい姿で。

그것이 이름조차 듣지 못한 생물을 집 안에 들이고 만 이유다.

それは名前すら聞けないままの生き物を家に入れてしまった理由だ。

“이게… 무슨 뜻이에요?”「これ・・・どういう意味?」
“도와주셨으니까 보답을 해 드리고 싶어요.”「助けてくださったからお礼をしたくて」

빛 한 점 들지 않는 어둠 속,
두 개의 체온만이 존재하는 너무나 완벽한 세계.
그러나 달콤한 아픔에 도취되어
상처뿐인 생물은 조금씩, 서서히 망가져 간다.

光が一筋も入らない暗闇の中、二つの体温だけが存在するあまりにも完璧な世界。しかし甘い痛みへ陶酔し傷しかない生物は少しずつ、だんだん壊れていく。

“나도 알아요. 내가 정말 이상하다는 거.”「僕も知ってるよ。僕が本当におかしいってこと」

고독이 상처를 어루만지는 소리.
그건 상처가 고독을 먹어 치우는 소리.

孤独が傷をなでる音。それは傷が孤独を食べつくす音。

나른한 최면에 정신이 녹아내릴 무렵,
나는 깊게 숨을 들이켜고 천천히 눈을 감았다.

けだるい睡眠に精神が溶けかけたころ、私は深く息を吸ってゆっくり目を閉じた。

RIDI作品紹介より

 

ヒョンスは元カメラマンで孤独な状態の時ジヒョに出会う。ジヒョは無気力で今までの人生で何も感じたことが無いただその日を暮らすだけ。そんな二人が出会い一緒にいることでヒョンスは再びカメラで彼を撮りたくなる。そしてジヒョは初めて誰かに関心を持ちます誰の名前も知りたいと思うこともない無気力な人生にヒョンスだけがこの世にいるかのようにヒョンスにのめり込みます...

 

 

私は好きな本があるとその作家さんの全部読みたくなるタイプで手に入るものこれで全部読みました。読んで思ったこと...どの作品も猛烈で盲目的な一人の人への想いが強いキャラクターが出てきて彼らは悩みながら愛を貫こうとします。リフタンや夜土(喜乱国恋歌)、ジヒョ3人とも他の女性には見向きもせずに盲目的です、そして男前、そして粘着質?が強い。女性の方はどこか傷や弱い部分を持っていて、(私が思うには)もしかしたら愛してくれる人なら他の相手でも幸せになれたかもしれません。何事も運命と出会いそしてタイミングですよね。

ヒョンスは男まさりでサバサバした性格でマクシーやソルとは違い家では着の身着のまま格好なんて気にしない、反対にジヒョはマネキンのような美しい顔立ちで女性的で弱い感じ、そんなヒョンスにも孤独という心の傷があり心に壁を作りジヒョはヒョンスに嫌われないため必死にすがりつきます...。普通に小説が好きな人にはおすすめです!オークの樹の下の世界観は全くないのでそういうのが好きな人は合わないかも?ちなみにウェブトゥーンもありますがまだ完結していません。